2025年年間ベストアルバム10選

COLUMN

2025年 年間ベストアルバム10選

ポップミュージックの成熟と進化が刻まれた一年

2025年は、ポップ/R&B/インディーロックの境界線がさらに溶け合い、“成熟”と“実験”が共存したアルバムが数多く生まれた一年だった。
キャリアを重ねたアーティストが内面へと深く踏み込み、新世代は独自の感性を確立。フェスやライブ体験とも強く結びついた作品が多かったのも印象的だ。

ここでは、2025年を象徴する年間ベストアルバム10作品を、前向きな視点で振り返る。
2025年年間ベストアルバム10選|DJ PLUM

BEST 1. Justin Bieber『SWAG』

うるさ型のR&Bファンも黙らせる仕上がり。
グラミー賞4部門ノミネート。サプライズリリースとなった4年ぶりの新作は、父となったジャスティン・ビーバーの内省と成熟が色濃く刻まれた一枚だ。

冒頭の“ALL I CAN TAKE”“DAISIES”を聴けば、本作の完成度はすぐに伝わる。80年代を想起させるシンセの響き、デモテープのような質感、そして何より天性の歌声そのものが作品の核になっている。

フランク・オーシャンやザ・ウィークエンドが歌っても成立しなかったであろう、“ジャスティンでしか成立しないアルバム”という点が、本作最大の評価ポイントだ。

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2. Lady Gaga『Mayhem』

間違えないキャリア最高傑作。ポップアイコンとしての大胆さと、自己解放的な表現が融合した一作。アルバムには一撃必殺のダンストラック“Abracadabra”やブルーノマーズとの名演が際立つ美メロ・デュエットバラード“Die With A Smile“といった対照的なシングルが収録されているだけではなく、テイラー・スイフトの楽曲を想起させるポップ色の強い“How Bad Do U Want Me“、プリンス節のファンキーなギターが光る“Killah“といった聞き応えのある楽曲が本アルバムには詰め込まれている。女王が再びシーンに復帰したことを示した名盤。

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3. The Weeknd『Hurry Up Tomorrow』

映画のタイトルのような壮大なテーマを掲げた、The Weeknd名義での最終章的作品

本作の方向性と違った異色感がリード楽曲“São Paulo”を頭に
“Timeless”“Abress”といった初期R&Bを想起させる楽曲から、
シティポップ調の“Niagara Falls”、マイケル・ジャクソンを彷彿とさせる“Give Me Mercy”まで振り幅は広い。

ラストを飾る“Hurry Up Tomorrow”は、まるで映画のエンドロールのような余韻を残す。キャリア総括作としての説得力は圧倒的だ。

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4. Doja Cat『Vie』

トラップ以降のDoja Catが到達した、シンセウェーブ/シティポップ的解釈。来日公演の完成度とも強くリンクした、2025年を代表する“進化型ポップアルバム”。

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5. Royal Otis『Hickey』

フジロックでのライブ体験とともにロイヤル・オーティスというバンドの評価を高めた一作。シンセ色が際立った音色とシンプルながら耳を奪うメロディ、新世代インディポップを牽引する存在というのを証明した作品。

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6. SOMBR『I Barely Know Her』

昨年、大ブレイクを果たしたラスト・ディナー・パーティーの『Prelude to Ecstasy』が最重要デビューアルバムと評されたように、本作もまた、その年を代表する重要なデビューアルバムと言えるだろう。『Back to be friends』を聞いたら本作のブレイクも頷ける。

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7. Inhaler『Open Wide』

UKロックの正統進化系としての存在感を示した一枚。
『Billy (Yeah Yeah Yeah)』、『Your House』、『A Question Of You』などのようにライブ映えする楽曲が収録。父U2のボノの面影を感じさせる場面がちらほらあったり、ボーカルのイライジャの成長も明確に刻まれている。

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8. HAIM『I Quit』

フジロックのステージとも強く結びついた作品。「I QUIT」をテーマにした構成とステージ演出は、アルバムとライブが一体化した好例だった。
▶︎ 詳細レビュー
https://djplumadventuretimes.com/haim-i-quit-disc-review/

9. The Last Dinner Party『From The Pyre』

デビュー作の高評価を継承しつつ、シアトリカルな世界観と古典的ギターリフをさらに洗練させたセカンドアルバム。

“続編的立ち位置”としてファンの期待に応えた完成度が光る。

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10. 5 Seconds of Summer『Everyone’s Star』

成熟したボーイズバンドの現在地を示す一枚。
“NOT OK”“Telephone Busy”の攻めた楽曲に始まり、
“OasisのライブSEを想起させる”アルバム冒頭曲“Everyone’s Star”など、
ボーイズバンド像を更新するポップアルバムに仕上がっている。

One Direction世代にこそ聴いてほしい、“大人になった5SOS”の代表作だ。

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2025年は「成長」を聴く一年だった

2025年のベストアルバムを振り返ると、共通して浮かび上がるのは
キャリア・年齢・経験を肯定した“前進する音楽”だった。

ノスタルジーではなく更新。
過去の焼き直しではなく、現在地の提示。

そんな作品たちが、確かにこの一年を彩っていた。

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