アリアナ・グランデ、最新アルバム『petal』を聴いた

Disc Review

Ariana Grande 『petal』ディスクレビュー|繊細な歌声が心に響く、夜を彩る傑作

ノリの良さではなくアリアナの歌声で聴き手を魅了する良作。

Ariana Grande 『petal』ディスクレビュー|繊細な歌声が心に響く、夜を彩る傑作
アリアナ・グランデが最新アルバム『petal』をリリースした。

これまでのようなダンサブルなポップアルバムというよりも、歌姫(ディーバ)アリアナとしての歌声そのものをじっくり味わう作品。前作以上に内省的でパーソナルな内容となっており、静かな夜に何度も聴き返したくなる一枚に仕上がっている。

『petal』とは?傷つきながらも前へ進むアリアナ・グランデの新章

アルバムタイトルの『petal(花びら)』には、完成された花ではなく、傷つきながらも新たな命を育む「花びら」という意味が込められている。

恋愛だけではなく、名声やメディアとの向き合い方、自分自身との対話を描いた作品であり、これまで以上にアリアナの素顔を感じられるアルバムだ。

サウンドは前作以上にミニマルで内省的

感の鋭いリスナーは先行シングルを聴いて感じたはずだ。
本作は、派手なダンス・ポップ路線ではなく、冷たく硬質なエレクトロニック・サウンドと夜のR&Bを軸に構成されている。

Ariana Grande 、新作『petal』の聴きどころ

Ariana Grande 、新作『petal』の聴きどころ
パソコンの起動音を思わせるイントロとともに、『petal』の世界がゆっくりと幕を開ける。期待感と高揚感を同時に味わえる、ツアーのオープナーにもぴったりな一曲「kiss me」、

アルバムタイトル楽曲「petal」は、「Dangerous Woman」の妖艶さをさらに成熟させたような楽曲で、アリアナの美しい裏声が際立った仕上がりとなっている。

「petal」に続き、ダンスビートの勢いよりも歌声そのものを味わいたいなら、「Stay」や「Oh Well」は刺さること間違えなしでアリアナの歌声に浸る見事な並びとなっている。

続いて、疾走感を感じせる「Bad Thing(Bunny Hop)」もマストチェックな仕上がりで、夜のドライブのBGMとしてもぴったり。

そしてラストの「nowhere, nobody」は、聴いた瞬間に本アルバムを締めくくる曲だと分かるほど終幕感を感じさせると聴き応えのある一曲となっている。

Ariana Grande『petal』おすすめ楽曲

1. kiss me

アルバムの幕開けを飾るオープニングナンバー。

ライブツアーのオープナーとしても映えそうな高揚感を持つ一曲。

2. petal

アルバムタイトル曲で『Dangerous Woman』をさらに成熟させたようなサウンドで、美しい裏声が印象的。派手さではなく、繊細な表現力で魅了する本作を象徴する楽曲。

3. Stay

一聴で心を奪われた本作が誇る名曲。最新モードのアリアナの歌声に浸りたいならこの楽曲で間違えなし。

7. Bad Thing (Bunny Hop)

アルバムの中で、異色の輝きを放つ本楽曲は、疾走感と共に80年代フレーバーが香り、静寂を感じさせる本アルバムの中で良いアクセントになっている。

8. nowhere, nobody

ラストを締めくくるにふさわしい壮大なフィナーレ。

聴いた瞬間に「これは最後の曲だ」と分かるほど余韻が美しく、『petal』という作品全体を静かに締めくくっている。

アリアナ・グランデ 『petal』の感想

前作以上にダンサブルな楽曲は少なくなったが、その分歌姫アリアナ・グランデというシンガーの魅力を改めて実感できる作品だった。

本作はノリの良さを求めるアルバムではない。

静かな夜、一人で音楽に浸りたい時にこそ真価を発揮するアルバムであり、歌声そのものに魅了される一枚だ。捨て曲なし。petalという音楽の旅に、身を委ねてほしい。

Ariana Grande『petal』おすすめトラック

  • kiss me
  • petal
  • Stay
  • Oh Well
  • like I do
  • never get over
  • Bad Thing (Bunny Hop)
  • nowhere, nobody

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