ブルーノートジャズフェスティバル2025、体験レポートと感想

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【ライブレポート】Blue Note JAZZ FESTIVAL 2025 in JAPAN|ノラ・ジョーンズ&NE-YOが創り出した至高の夜

ジャズファンにとっての見逃せないフェスティバル「Blue Note JAZZ FESTIVAL 2025 in JAPAN」が開催された。今年はジャズを軸にしながらも、R&B・ファンク・ソウルまで幅広く網羅した過去最大規模のラインナップ。ヘッドライナーには、Norah Jones(ノラ・ジョーンズ)とNE-YO(ニーヨ)という幅広い年齢層に支持される二大スターが登場し、会場を熱狂の渦に包み込んだ。

Blue Note JAZZ FESTIVAL 2025 in JAPAN 会場の様子

最寄駅から会場へのアクセスは少し遠いように感じ不便に思ったがそれ以外は概ね快適な印象。会場内の飲食ブースやトイレは比較的待ち列がなく、非常に快適。また、フェス会場も指定席なのでフジロック・サマソニのようなステージ移動による疲れがない点も非常に良かった。
Blue Note JAZZ FESTIVAL 2025 in JAPAN 会場の様子ブルーノートジャズフェスティバル2025、体験レポートと感想

ノラ・ジョーンズ|心を包み込む“静寂のグルーヴ”

夕暮れどきにステージへ姿を現したノラ・ジョーンズ。
ピアノの一音が響いた瞬間、会場の空気が一変する。
“Don’t Know Why”や“Come Away With Me”といった名曲を中心に、
彼女の柔らかな歌声とジャジーなアレンジが、聴く者を静かに魅了していった。

もちろん新作アルバムからのナンバーも披露もありフェスらしいセットでオーディエンスを魅了。シンプルながらも深い情感をたたえた演奏で、まるでブルーノートの歴史そのものを体現するようなステージだった。

INCOGNITO ライブレビュー|UKアシッドジャズの真髄を見せた圧巻のグルーヴ

UKアシッドジャズの先駆者Incognito(インコグニート)は、フェスの中盤を強烈に彩った。“Always There”や“Everyday”といったフェス定番曲で会場を一気に沸かせ、“Still A Friend Of Mine”のようなメロウなナンバーでは観客をしっとりと包み込む。

ヴォーカルとホーンセクションが絡み合う生音のグルーヴは、まさに極上。
ステージとオーディエンスが一体化する瞬間は、UKジャズの美学が生きる時間だった。 INCOGNITO ライブレビュー|UKアシッドジャズ DJPLUMINCOGNITO ライブレビュー02

TOWER OF POWER ライブレビュー|USジャズ・ファンクの頂点が放つ爆発的サウンド

一方、USジャズ・ファンクの代表格Tower of Power(タワー・オブ・パワー)が準トリとして登場。圧倒的なブラスアンサンブルとキレのあるリズム隊が炸裂し、まるで70年代の黄金期を現代に再現したかのようなステージとなった。

会場では若い世代の観客がTOWER OF POWERのTシャツを着ていたのも印象的で、世代を超えてファンクの遺伝子が受け継がれていることを実感。
フジロック2025でのVulfpeckを彷彿とさせるグルーヴは、
ベテランながらも今なお最前線に立つ証明だった。
TOWER OF POWER ライブレビュー DJPLUM
TOWER OF POWER ライブレビュー BlueNoteJazzFestival

NE-YO ライブレビュー|Blue Note史に刻まれる“圧巻のショー”

そしてラストを飾ったのは、ヘッドライナーのNE-YO(ニーヨ)
デビューアルバムから一曲目“STAY“から始まる流麗なR&Bセットで幕を開けると、観客はその瞬間から総立ち。“Because of You”“Miss Independent”“So Sick”“Sexy Love”などのキャリアを象徴する上質なR&Bナンバーでオーディエンスを釘付けにし

中盤では新作からのナンバーやリアーナとの“Take A Bow”やマリオの”Let Me Love You”といったプロデュース楽曲をセルフカバーを中心に構成され魅了する。

本ライブのハイライトはなんといっても終盤パート。“Closer”を皮切りに“Let Me Love You”“Let’s go”といったジャズフェスティバルのステージとは思えない対照的な曲調のEDMアンセムを惜しげもなく投下し、会場全体がダンスフロアと化した。

スモークが交差する中、ニーヨのステージは「ジャズフェスの概念を超えたエンターテインメント」として、Blue Noteの新たな歴史を刻んだ。そのスケール感と完成度は、2024年のブルーノ・マーズ東京ドーム公演にも匹敵するほどだった。

NE-YO ライブレビュー DJPLUM
NE-YO ライブレビュー DJPLUMADVENTURETIMES

ブルーノートジャズフェスティバル2025でNE-YOを見た!
(ニーヨ・セットリスト)ブルーノートジャズフェスティバルの歴史に残る圧巻のパフォーマンスを繰り広げたニーヨのステージを徹底解説。

2025年のBlue Note JAZZ FESTIVALが残したもの

今年のフェスは、ジャズの伝統に根ざしながらも、R&B・ファンク・ソウルが溶け合う“ジャンルレスな祝祭”として進化した。ノラ・ジョーンズの静、インコグニートとタワー・オブ・パワーのグルーヴ、そしてニーヨの動。
異なるサウンドが一夜にして共鳴し、音楽の未来を感じさせる時間だった。

Blue Note JAZZ FESTIVAL 2025の来場客にはNe-Yoだけがお目当てのお客さんも多かったと思う。しかしながら、IncognitoTower of PowerといったUS・UKジャズファンクを最高峰に君臨する面々の圧倒的なグルーブは“ジャズを聴かない人”にも届いたであろう、本当の意味での音楽フェスと言えるだろう。

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2025年のBlue Note JAZZ FESTIVALが残したもの DJPLUM

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