Disc Review Noel Gallagher
Council skies
哀愁の中に輝く美メロ
前作の『Who Built The Moon?』とは
正反対の路線で、ある種「原点復帰」
ノエルらしさ全開アルバムとなった本作
“I’m not Giving Up tonight“や“Trying To Find A World That’s Been And Gone Pt. 1″、“We’re Gonna Get There in The end“など
ソングライターとして、アコギを主軸とした『歌わせる』美メロメーカーの
才能には脱帽するが、
本アルバムにおいて、ファーストインプレッションとなりうる楽曲は
シングル・カットでありノエルの奮い立たせるような
ヴォーカルやサビに向けての楽器の展開が凄まじい”Pretty Boy”であろう
特に、重圧感がありなんともいえない中毒性があるベースラインと
徐々に激しさを増すギター・リフ
そこにノエルのヴォーカルが見事にブレンドされ
何度もリピートしたくなるようなクールなロック・ナンバーに仕上がっている。
*デラックスバージョンに収録されている
The Cureのロバート・スミスとのRemix版もアコースティックで
幻想的な仕上がりになっており必聴だ。
また、本作において特記すべきは
前作ではみられなかった、ノエルらしいソングライティングであろう
例えば”Dead to The world“や”Easy now“などは
“If i Had A Gun“などを彷彿とさせるものとなっており
ノエルファンにはたまらない楽曲に仕上がっている。
アルバムの全体としては、
“I’m not Giving Up tonight“で始まり
“We’re Gonna Get There in The end“で終わるきれいな
始まりと終わりが良ければ全て良しの形になっているが
前作と比較して全体的に落ちついた曲調(darkという意味ではない)が多いわけか
アルバムで聞いた時にもう少しパンチのある楽曲が欲しいと思ったのが正直だ
本作には
“She Taught Me How to Fly“や”Holy Mountain“などの
British popで楽しいナンバーが入っておらず、かといって
“In The Heart of Moment“や”Everybody On the Run”など
ノエルらしいロックなナンバーも収録されているわけでもない、、
欲を言えば上記のようなナンバーがもう1,2曲収録されていれば
アルバムで通しての楽しさがあったであろうと思う。が
ファーストアルバム『Noel Gallgher’s High Flying Birds』が好きな
ファンにとってはたまらないのかもしれない。
最後になるが、
2020年にリリースされた幻のOasisのDemo
“Don’t Stop“はNoelのソングライティングの才能と
弾き語りの才能が大爆発しており
Oasisファンなら必聴に値する美メロナンバーだ
コメント
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