fujirock2024
フジロック2024終えて
余韻に浸る
今年はラインナップがショボいだのパッとしないだのと批判があったり、初日のヘッドライナーであるシザのキャンセルがあったりするなど例年以上にお騒がせしたフジロックだが、蓋を開けてみると例年以上の発見や感動があった年で個人的にはフジロック史上歴代1位の体験であった。
20年ぶりの苗場帰還を果たし圧倒的なエンターテインメントショー魅せたキラーズを筆頭に、ノエル、ライド、そしてサンファーなどのフェス常連のベテラン勢であったり、フェスの五酸味である未知との遭遇枠としてラストディナーパーティー、アス、そしてレッドマーキーを入場規制にさせたGLASS BEAMSらによる新人アクト勢がベテラン顔負けのパフォーマンスを魅せてくれた。
*これらのアクトに入るべきだったレミウルフは、新譜が良かっただけに直前のキャンセルは悔やまれる。
フジロック2024のベストアクト
フジロック2024のベストアクトは、初日のキラーズ、2日目のガールインレッド、そして最終日のノエルギャラガーズハイフライングバードが素晴らしかった。
フジロック2024 初日 ベストアクト the Killers
知る限り、現代のライブシーンで圧倒的なエンターテイナーはコールドプレイだ。20年ぶりとなる苗場で魅せてくれたパフォーマンスは、コールドプレイにも引けを取らないアンセム尽くしのセット、2024年夏フェスを象徴するエンターテイメントショーであった。シザキャンセル後、代打のヘッドライナーが発表された当初は意外にも落胆の声が多かったが、結果シザよりキラーズでよかったという声が多く挙げられるほど、100点満点の圧巻のパフォーマンスを魅せてくれた。
フジロック2024 中日 ベストアクト Girl In Red
二日目のヘッドライナークラフトワークの真裏のステージでありながら満員のぎゅうぎゅう詰めのホワイトステージ。新作からのナンバー『I’m doing again baby』で華やかに幕を開け、持ち前のインディーロックサウンドを次々と披露。新譜で魅せたポジティブなサウンドを前面に打ち出したパフォーマンスでオーディエンスを圧倒し、時にはステージをぴょんぴょん飛び回ったりお茶目な一面を見せたりとキャラクターの魅力も抜群。ビーバドゥービーと並んで、これからのインディーロック界を背負っていく存在になるのは間違いない。そんな新作リリースによって更なる頭角を現し始めたタイミングでこの目でGirl In Red(マリー・ウルヴェン)を目撃できたのは、本当に感動的だった。
フジロック2024 最終日 ベストアクト Noel Gallagher’s High Flying Birds
オアシスファンなら涙なしには見られない、後世に語り継がれるべき伝説的なセットであった。全20曲、前半10曲はソロキャリアから、後半10曲はオアシス時代のアンセムを披露。現在(ソロキャリア)から過去(オアシス時代)へ遡るような流れは、オアシスファンにとって感涙ものの構成だった。フジロックでのセットはオアシス再結成への伏線とも捉えられる内容(その後再結成を発表)で、世代を超えたオアシス愛で会場全体を感動で包み込んだ。
フジロック2024の感想
最後になるが、フェスの後酸味として未知との遭遇であったりジャンルの壁を超える=様々なジャンルに触れることと思っている。全てのハウスDJや作曲を手掛けるTrackMakerのお手本となるようなProducerDJのPegge Gou|ペギーグーやデビューアルバムでありながら捨て曲なし傑作の『アンダーグラウンド・ルネッサンス』を提げて来日したUS|アスは、ガレージロックンロールのカッコよさであったりガレージバンドのかっこよさを再認識させる素晴らしいセットを見せてくれた。
また、もう一組忘れてはいけない新人はフィメールバンド『ラストディナーパーティー』。
彼女らのサウンドを端的に伝えるとロード Meets バンドサウンド。ラストディナーパーティーもまたデビューアルバム1枚しか出されていない中、彼女達が持つ独自の世界観であったり芸術的センスを昼間のGreen Stageにて存分に出しきった表現力は圧巻であった。。来年はどんなアーティストに出会えるのだろうか、そしてジャンルの広がりの先にあるものとは?
参照元
フジロックオフィシャルサイト
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