the last dinner party
フジロック2024 アーティスト
the Last Dinner Partyの聞くべき楽曲
まず初めに、The Last Dinner Partyとは?
芸術的で悲劇的なビジュアルとサウンドの融合
The Last Dinner Party|ザ・ラスト・ディナー・パーティー(通称:TLDP)は、the Last Dinner Party=最後の晩餐会というアート・ロックバンドらしいネーミングで2021年に結成されたロンドン出身の5人組フィメール・バンド。アビゲイル(Vo)、ジョージア(B)、リジ(G&Vo)は2020年に大学で出会い、後にエミリー(G)とオーロラ(Key)が加わって現在の編成となった。ザ・ラスト・ディナー・パーティーの魅力は、曲に加えて彼女たちのビジュアル、パフォーマンス、MV、その背景にあるコンセプトや美学まで含めてて楽曲を表現。極めて芸術的の高いアートバンドである。フロントウーマンであるアビゲイルの歌唱力はまさにLordeを彷彿とさせる。
気になるザ・ラスト・ディナー・パーティーのサウンドについて
サウンドとしては、グラム、ゴス、ポスト・パンク、バロックがひしめき合う濃密なサウンドは芸術的でありながらどこかアブノーマルな秘め事を想起させる、またアビゲイルの歌声はまさに透明感のあるLorde、そしてバンドの重要な要素として透明感のあるLordeを想起させるアビゲイルの歌声ももちろんだが
リジのギター・ソロによるサウンド寄与が大きいだろう。とことんドラマティックでキャッチなフレーズを刻むことによって芸術的でロックなサウンドになっている。まさにリードギターと呼ぶのに相応しい存在だ
ビジュアル面でサウンド面でも魅力的な展開を見せる彼女たちの音楽は、一言で「アート・ロック」と定義できる
ザ・ラスト・ディナー・パーティーの聞くべき楽曲
ブレイクのきっかけとなったのはデビュー・シングル「Nothing Matters」
早耳のインディー・リスナーの間で早くも話題沸騰となり、「2023年の最もエキサイティングなバンド」としてRolling Stone UKを筆頭に各メディアも一気にヒートアップ。次にセカンドシングルであるピアノのバッキングをトリガーにリズミカルなボーカルから始まる「Sinner」は、ドラマチックで激しいギター・ラインと
美しいハーモニーに満ちたヴォーカル・ブレイクダウンが特徴的な楽曲だ。これまでと変わった印象を持つサード・シングル「My Lady of Mercy」では、曲調をガラッと変わりここまでで最もダークでゴシックなナンバーに。中盤のシンフォニーにはインダストリアルの重厚感もあり、これはずっとタッグを組んできたジェームズ・フォードの手腕が際立つサウンド・プロダクションだ。
「ジャンヌ・ダルクの絵を観てキスしたいと思う女の子」をモチーフにした歌詞も含めて、現時点でTLDPの最もエッジーな曲と言っていいだろう。
そして最後に紹介するのは、POPでありながらアート・ロックとしての色を全開に出した『The Feminine Urge』で、ザ・ラスト・ディナー・パーティーらしい芸術的なサビがお見事で、1度聴いたら彼女らの世界感にどっぷり浸かることになる間違えなし
ザ・ラスト・ディナー・パーティーの聞くべきアルバム
デビューアルバム『Prelude To Ecstasy』を聴けば、フジロックのライブ予習はばっちりだ。
デビューアルバムでありながらも上記で触れた良曲が収録されており芸術的で壮大なインタルードである『Prelude to Ecstasy』を筆頭に、『Gjuha』や『Portrait of a Dead Girl』などの楽曲もTLDPらしいサウンドや世界感が目一杯収録されておりアルバムを通して聞くと、ひとつの芸術的娯楽アルバムを鑑賞しているようだ。
Prelude To Ecstasy
1.Prelude to Ecstasy
2.Burn Alive
3.Caesar On a TV Screen
4.The Feminine Urge
5.On Your Side
6.Beautiful Boy
7.Gjuha
8.Sinner
9.My Lady of Mercy
10.Portrait of a Dead Girl
11.Nothing Matters
12.Mirror
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