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summersonic2023ケンドリック・ラマーセットリストdjplum

ケンドリック・ラマー サマソニ2023 セットリスト

Kendric lammer summersonic2023setlist

見ていたのはラップライブと言うよりは 芸術的エンターテイメントショーだ

1. N95
2. ELEMENT.
3. A.D.H.D
4. King Kunta
5. Worldwide Steppers
6. Nosetalgia
7. Backseat Freestyle
8. Swimming Pools
9. m.A.A.d city
10. LOYALTY
11. DNA.
12. Rich Spirit
13. HUMBLE
14. Sidewalks
15. Count Me Out
16. Money Trees
17. Bitch,Don’t Kill My Vibe
18. Die Hard
19. LOVE
20. Alright
21. Savior

昨年度2022年『Mr. Morale & the Big Steppers』がリリースされた。
DJ目線として、前作の”DAMN”と比較すると
HumbleDNAのようなクラブライクな曲はなく,
(強いてゆうならN95くらいか)
Die HardRich Spiritのようなスローでチルい曲が多く
大箱のメイン時間に、、というよりはラウンジプレイに向いている楽曲が多い印象だった。

実際、新譜リリース後今に至るまで
クラブでMr. Morale & the Big Steppersの楽曲をかけている
DJは2~3人いるかいないか
*相変わらず、Humblem.A.A.d cityは今でも馬鹿みたいにかかってるが

サマソニ前、Live予習として『Mr. Morale & the Big Steppers』を聞き流したが、
Die HardRich Spiritがガツーンとハマり
特にDie Hardは、夜行バスや真夜中のドライブで聞きたくなる楽曲で
前奏から始まるドラムのグルーブ感であったり
ケンドリックの少し抜いたような声がエモくとてもよく
ライブ前からすでに鬼のように聴いていた。

DAMNのLOVEやgood kid m.a.a.d cityのBitch,Don’t Kill My Vibeなど
R&Bテイストのバラード枠がこの楽曲かなと思う

長くなってしまったがライブ後の印象としては、
ドレイク・トラヴィススコットのようなラップライブではなく
ケンドリックのライブは
よりエンターテイメントに
よりPOPに
よりロックに
よりアートライクなライブでありリアムのあの圧巻ライブの後にふさわしいステージショーだった

”The Heart Part 5”をイントロにシームレスに“N95“を切り出すなり
ステージ上には花火が噴き上がる
初っ端から圧倒的なラップを畳み掛けるケンドリック
これから何が始まるんだという期待と
圧倒的なエンターテイメント性にど頭から食らわされた

ステージにはマイクを握るケンドリックのみ
でステージ上にはバンドセットはなく
映像を移すスクリーンのみという非常にシンプルなセットなのに
エンターテイメント性が凄いのだ

ELEMENT→“A.D.H.D”のイントロから矢継ぎ早に“King Kunta”へ
非常に早いセットでELEMENT→King Kuntaを入れるあたりFUJIROCKの再来だ思いつつ
原曲より若干速いテンポのように感じるKing Kuntaも実に5年ぶりだ

若き日のケンドリックが、地元コンプトンで目の当たりにしてきた凄惨たる日常が語られる“m.A.A.d city”から
ブルーノ・マーズの24K MAGICのトラックを逆再生させ忠誠心を問う“Loyalty“
残念ながらフルではなくワンバースのみの演奏だったが
会場内はロイヤリティ!ロイヤリティ!ロイヤリティ!の歓声が凄まじかった。

Loyalty=忠誠心の底にあるのは、“DNA”だ。
証明が消え、LIVEver DNAのイントロが流れ始めると
会場内は更にヒートアップ

ケンドリックのラップと強烈なビートが
まるでラップバトルをしているかのように曲が展開していき
また、DNAより黒いサングラスで統一したダンサーたちが登場
様々な“舞い”の存在感も相まってより印象的なものになった

ピアノのフレーズが印象的なインスト楽曲である
“Rich (Interrude)”からシームレスに“HUMBLE.”へ
待ってました!と言わんばかりの今日一の盛り上がり
“Rich (Interrude)”の淡々としたピアノイントロと
“HUMBLE.”のギターが刻むクラブライクなビートのコントラストが凄まじく
これまた盛り上がらずにいられないのだ

原曲のBPMが70-75代で
トラップビートとして使われる楽曲だが
よりロックによりHookのパートはよりhiphopにアレンジ

“HUMBLE.”で熱を帯びたスタジアムをクールダウンさせるかのように、
この楽曲が来たかーと意外なセットである
“Sidewalks”(the weekend)とCount Me Out、
でスタジアムの雰囲気をチルアウトさせ、ライブは終盤へ

終盤パート、一曲目はBitch, Don’t Kill My Vibe”の大歓声やコール&レスポンス
その後再びMr. Morale & the Big Steppersの楽曲からの私にとってお待ちかねの”Die Hard”
生演奏のドラムのグルーブ感と会場内の雰囲気がマッチしており、
非常にエモーショナル空間を生み出していた
Die Hardの余韻を残したままそのままLOVEへ
会場内を照らし出すスマホのライトがスクリーンに打ち出され
LOVE言葉の通り会場内を感無量と言う名の愛で包んだ。

LOVEが終わると長めの沈黙の時間、“LOVE”の余韻を味える長い静寂が心地良い。
まさに緊張と緩和の状態であった
すると、そんな穏やかだった時間を打ち破るように、”Alight”のあのボーカルループのイントロ流れた。
BLM(ブラック・ライブズ・マター)運動のアンセムであり、
自己肯定感を高め、自身へエンパワーメントできるこの曲で
We goin’ be alright! Do you hear me, do you feel me ? We goin’ be alright!We goin’ be alright!
場内にはシンガロングと大ジャンプ大会が巻き起こり、スタジアムを大きく揺らした。

ラストを締めくくるアンコールはSavior
丁度このタイミングで花火が上がり
花火が鳴り響く中で、are you happy with me?のフレーズが
頭に残り、そしてこのフレーズで
ケンドリックは何を伝えたかったの自分の中で曖昧なまま
ケンドリックはマリンステージを去っていった

まさにエンターテイメントライブショーだった。

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コメント

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