リアム・ギャラガーのソロキャリアを振り返る ― “ロックンロール・スター”が歩んだ進化の軌跡
OASISの象徴的フロントマンとして世界中を熱狂させた リアム・ギャラガー(Liam Gallagher)。解散後もリアムは、自身のロックンロール哲学を貫きながら、ソロアーティストとして進化を続けてきた。そのキャリアは、決して過去の栄光にすがることなく、常に“リアムらしさ”を更新し続けている。
本記事では、OASIS 2025年来日を記念して、リアム・ギャラガーのソロキャリアをアルバムごとに振り返りながら、各作品のおすすめ曲をピックアップして紹介する。

1st Album:As You Were(2017)
OASIS解散から7年、リアムが満を持してソロデビューを果たした作品。
タイトル「As You Were(=いつも通りに)」は、彼のサインにも使われる言葉であり、リアムらしさ溢れるカムバックを見事に果たしたソロ名義デビューアルバムとなった。『Wall Of Glass』ではデビューシングルに相応しいrock ‘n’ rollなサウンドを体現し、『I’ve All I Need』ではルーツであるビートルズ的なサウンドを、そして美メロアンセム『For What It’s Worth』など、オアシス解散後、経験したBeady Eyeのキャリアを良い形で昇華させた作品となりソロキャリアとしての再出発を印象づけた。
おすすめ曲:
Wall Of Glass
Bold
Paper Crown
For What It’s Worth
Come Back To Me
Universal Gleam
I’ve All I Need
2nd Album:Why Me? Why Not.(2019)
ソロとしての地位を確立したリアムが放った、リードシングル『Shockwave』のようにエネルギッシュなアンセムもあれば『Once』や『Now That I’ve Found You』などメロディアスなアンセムを収録したロック・アルバム。プロデューサー陣にグレッグ・カースティンやアンドリュー・ワイアットを迎え、前作以上にキャッチーで開放的なサウンドを展開。兄ノエルとは対照的に、ストレートなロックンロールへの情熱が詰まった一枚だ。
おすすめ曲:
Shockwave
One Of Us
Once
Now That I’ve Found You
Why Me? Why Not.
The River
3rd Album:C’mon You Know(2022)
ソロ3作目となるこのアルバムは、リアムが自らの限界を更新した野心作。
これまでのロックンロールに加え、『More Power』のような聖歌隊を起用したゴスペル彷彿とさせる楽曲やメロディーラインが印象的なアンセム『Diamond In The Dark』、『Better Days』では王道のロックを魅せるなどサウンドスケールを一段と拡大させている。成熟したリアムのヴォーカルとエモーショナルなメッセージが響く、圧巻の作品。
おすすめ曲:
More Power
Diamond In The Dark
C’mon You Know
Better Days
Collaboration Album:Liam Gallagher & John Squire(2024)
OASISと並ぶマンチェスターの伝説的バンド、ザ・ストーン・ローゼズのギタリスト ジョン・スクワイア(John Squire) とのコラボレーション・アルバム。
2人の出会いは1989年まで遡るが、正式なコラボは2024年の「Just Another Rainbow」が初。ギターリフとヴォーカルの化学反応が炸裂する、ブリットポップ世代の夢の共演となった。
おすすめ曲:
Raise Your Hands
Just Another Rainbow
You’re Not The Only One
リアム・ギャラガーのソロキャリアを振り返る DJPLUM
リアム・ギャラガーという存在
OASIS時代から変わらず、リアムは“リアル・ロックンロール・スター”であり続けている。
その姿勢は、挑戦や迷いの中でも「歌うこと」「叫ぶこと」をやめない強さにある。
ソロとしての彼の音楽は、兄ノエルが築いた構築的なUKロックとは異なり、より感情的でストレート。それがリアムの最大の魅力であり、今なお世界中のロックファンを惹きつけてやまない理由だ。

▼オアシス、2025年来日記念公式サイト
https://www.livenation.co.jp/oasis2025



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