ノエル・ギャラガーのソロキャリアを振り返る ― “ハイ・フライング・バーズ”が描いた軌跡と名曲たち
16年ぶりとなるOASISの来日公演が決定し、再び注目を集めているノエル・ギャラガー。
OASIS解散後も、ノエルは“Noel Gallagher’s High Flying Birds(ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ)”として精力的にアルバムリリース、及び、ここ来日を続け、4枚のスタジオアルバムとベスト盤を発表してきた。
本記事では、ノエルのソロキャリアをアルバムごとに振り返りながら、彼の進化を象徴するおすすめ曲をピックアップして紹介する。


1st Album:Noel Gallagher’s High Flying Birds(2011)
OASIS解散後の沈黙を破り、ノエルが新たなバンド名義で放ったデビュー作。
オアシス時代の叙情性とソロならではのスケール感が融合した、ノエルのソングラティング能力が光る原点。
おすすめトラック:
Dream On
If I Had A Gun
AKA… What A Life!
2nd Album:Chasing Yesterday(2015)
タイトル通り、“過去を追いかける”ように内省的な一面を見せながらも、
サイケデリックでメロディアスな楽曲群が並ぶアルバム。セルフプロデュースによってより自由なサウンドを展開した。
おすすめトラック:
In The Heat Of The Moment
Lock All The Doors
You Know We Can’t Go Back
The Ballad Of The Mighty I
3rd Album:Who Built The Moon?(2017)
ノエルのキャリアにおける最大の変革作。アシッドハウスやエレクトロ、60年代サイケデリアを取り入れた、冒険的かつ華やかな作品。
デヴィッド・ホルムズがプロデュースを手がけ、ノエルの新境地を切り開いた。
おすすめトラック:
Fort Knox
Holy Mountain
Keep On Reaching
It’s A Beautiful World
She Taught Me How To Fly
Dead In The Water
Best Album:Back The Way We Came: Vol.1 (2011–2021)(2021)
コロナ期にリリースされた本作は10年にわたるハイ・フライング・バーズの歩みを総括したベスト盤。代表曲に加え、新曲も収録し、ノエルの音楽的進化を一望できる内容となっている。
おすすめトラック:
We’re On Our Way Now
Black Star Dancing
4th Album:Council Skies(2023)
現時点でのソロキャリア最新作。原点回帰を感じさせる一枚で
日常の風景や内省的な想いをテーマにした楽曲が並び、『メロディー・メーカーノエル』らしい美メロナンバーと詩的な表現が際立つ作品となった。
おすすめトラック:
I’m Not Giving Up Tonight
Pretty Boy
Trying To Find A World That’s Been And Gone Pt.1
Council Skies
We’re Gonna Get There In The End
ノエル・ギャラガーのソロキャリアを振り返る DJPLUM
ノエル・ギャラガーというアーティストの現在地
OASIS時代のアンセムを生み出したソングライターとしての輝きはもちろん、
ソロになってからのノエルは、自身のルーツを探りながら常に進化を続けてきた。
『Who Built The Moon?』で実験的なサウンドに挑戦し、
『Council Skies』で再びメロディと情景描写を重視する彼の姿には、
“時代を超えて響くメロディメーカー”としての確固たる信念が感じられる。
ノエル・ギャラガーという存在は、単なるOASISのギタリストではなく、
UKロックの精神そのものを象徴するアーティストなのだ。

▼オアシス、2025年来日記念公式サイト
https://www.livenation.co.jp/oasis2025



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