レディオヘッド、2026ツアーのステージセットが明らかに

レディオヘッド、2026ツアーは円形ステージで開催へ｜観客を360度包む新ライブ体験

レディオヘッドが、2026年ツアーで円形ステージ（in-the-round）形式のライブを行うことを発表した。
オーディエンスに全方向から囲まれるこのスタイルは、バンド史上初の本格導入。新しい演出構成が注目を集めている。

ステージが全本位に囲まれるというと今年の夏に開催されたBillie Eilish: HIT ME HARD AND SOFT THE TOUR 2025の360°ステージを思い出すが、実際どのようなステージセットになるかは詳細は明らかになっていない。

尚、レディオヘッドのツアーは11月4日のマドリード公演を皮切りに、ボローニャ、ロンドン、コペンハーゲン、ベルリンを巡る今回のヨーロッパ・ツアー。発表と同時にチケットは即日ソールドアウトとなり、世界的な関心の高さを証明した。

今回のツアーで導入される円形ステージは、観客に囲まれた360度の環境で演奏を行う特殊構成。通常のステージ構造とは異なり、どの角度からでもバンド全体を間近で見ることができる。

ドラマーのフィル・セルウェイは『ザ・タイムズ』紙のインタビューでこう語っている。

「実は1993年に一度だけ経験したんだ。カナダでネッズ・アトミック・ダストビンの前座を務めたときだったね。あのとき以来の試みになる。」

30年以上を経て再び挑む“オーディエンスに囲まれたライブ”。
この形式が持つ緊張感と没入感が、レディオヘッドの音楽をより立体的に浮かび上がらせることになりそうだ。

ツアーで演奏される楽曲について、トム・ヨークとジョニー・グリーンウッドは「約65曲まで候補を絞っている」と語っている。トム、エド・オブライエン、フィル・セルウェイの3人が“セットリスト委員会”としてツアーごとに選曲を担当しており、公演当日の数時間前にセットが決定するという。

「曲がありすぎるんだよ」とトムは笑う。
「でも、それが僕たちらしさでもある。」

バンドは「毎公演でセットリストを変える」ことを明言。クラシックナンバーからレア曲まで、どんな楽曲が披露されるのかファンの間で憶測が飛び交っている。

また、昨年はトムヨーク史上初となるソロツアーをここ日本でも成功させており
毎晩セットリストを変えることでライブらしいサプライズ要素を与えコアなファンを魅了した。

ベーシストのコリン・グリーンウッドはポッドキャストでこう語っている。

「今回は“作業中の新曲がない状態”でライブをするのは初めてだと思う。
でも、新曲が生まれるかもしれないし、生まれないかもしれない。それがレディオヘッドなんだ。」

レディオヘッドは2016年のアルバム『A Moon Shaped Pool』以来、新作をリリースしていない。
そのため今回のツアーは、“過去の名曲とライブアレンジの進化”に焦点を当てた特別な公演になりそうだ。

円形ステージによる演出は、これまでのライブ体験を根本から変える。
音響システムも360度対応に再設計され、オーディエンスの位置によって異なる音の立体感を楽しめるという。

エド・オブライエンはこう語る。

「僕たちは常に変化を恐れない。
このステージは、バンドと観客の“境界”を消すためのものなんだ。」

現時点では、2026年の来日公演は明らかになっていない。サマーソニックがアニバーサリーを迎えるのでビックなアーティストのブッキングが予想されるが
ビリーアイリッシュと同じように、今回のツアーセットの実現性を踏まえるとステージ演出の都合からサマソニやフジロックの出演は期待できなそうだ。

しかしながらビリーアイリッシュは、単独公演として来日を果たしているので
レディオヘッドによる10年ぶりの来日を期待したい！！