スウェディッシュ・ポップ・カーニバル、北欧の宝石Cloudberry Jamを見た
北欧ポップの黄金期を一夜で体験できるSWEDISH POP CARNIVAL、
20年ぶりに日本のステージへ戻ってきたCloudberry Jam(クラウドベリー・ジャム)。
ギリギリ当時の勢いを知らない世代なので、フェスの後酸味である未知の出会いが
クラウドベリー・ジャムで最も印象に残った“掘り出し物”バンドだった。
私以外にもリアルタイムで体験していなかった世代にとって、この夜のライブはまさに新しい出会いとなったはずだ。90年代スウェーデンの空気感を感じさせない、いま聴いてもまったく古びないサウンド。ロックを軸にしつつも、ジャズ、ソウル、ハウスのグルーヴを自在に取り込む。唯一無二のオルタナティヴ・ポップバンドの真価が、再び証明された瞬間だった。

「Going Further」で幕を開けたCloudberry Jamとの奇跡の再会
「Going Further」のイントロとともに幕を開けた。
開始早々、会場に高揚感が広がる。まるで時間が巻き戻ったかのように。
途中、ベースアンプのトラブルというアクシデントが発生するも、
メンバーは動じることなく軽快なMCで観客を笑わせる。
その余裕とユーモアが、彼らの長いキャリアとバンドとしての絆を感じさせた。
名曲と新曲が織りなす“多彩なグルーヴ”
楽曲の強さ、グルーブ感、、そして聴き入ってしまうジェニーの歌声、20年ぶりの来日とは思えなかった。クラウドベリー・ジャムの音楽は、過去ではなく“今”を生きていた。
最後は、『Nothing to Declare』、『Elevator』とキャリアを象徴する名曲を畳み掛けるように披露し、華やかにステージを去った。
クラウドベリー・ジャム、次なる来日に期待したいこと
今回のライブはバンド編成での来日だったため、音源で感じられる印象的なホーンセクションの響きは聴けなかった。その分、よりオルタナ色が際立ったバンド演奏のステージだったが、次回はぜひクラウドベリー・ジャムらしいジャズのエッセンスを堪能できるホーン隊を堪能できる来日公演を期待したい。
また、欲を言うと楽曲面についても隠れた名曲が多いだけにもっと聴きたい曲があったと言いたい。具体的には、今年リリースされた「Turn This Into Something」や「When I Was Young」といった新曲はもちろん「If You Leave Now」や「Direction Still Unknown」などの往年の名曲も聴きたかったのでホーン隊+フルセットでの来日公演をみてみたい!

SWEDISH POP CARNIVAL Cloudberry Jam セットリストについて
クラウドベリー・ジャムの音楽は、90年代のスウェディッシュ・ポップ黄金期を代表するものだが、今回のライブでそれが“懐かしさ”ではなく“現在進行形の魅力”として鳴り響いた。最後に、スウェディッシュ・ポップ・カーニバル クラウドベリー・ジャム セットリストについて記載したレポートについては近日に公開予定。今後ご期待!!




コメント