【ライブレポート】メイヤ、静寂と多幸感で魅せたアコースティックセット──SWEDISH POP CARNIVAL in TOKYO 2025
北欧の歌姫、アコースティックセットで静かなるショーの幕を開ける
2025年10月13日、東京で開催されたSWEDISH POP CARNIVAL in TOKYO 2025。
そのオープニングアクトを飾ったのは、90年代スウェディッシュ・ポップの歌姫Meja(メイヤ)。
開演5分前、客席から見たステージは驚くほどシンプル。派手な照明やバンドセットはなく、中央にアコースティックギターとキーボード、マイクが置かれているだけ。それもそのはず、今回のメイヤはアンプラグド形式のアコースティックセットでの出演だった。
静けさの中に漂う緊張感が、まるでステージ全体を優しく包み込んでいた。

SWEDISH POP CARNIVAL2025 メイヤ セットリストは“ベスト・オブ・メイヤ”
一曲目「Rainbow」でステージは静かに幕を開けると、「Lay Me Down」「I’m Missing You」「Hippies In The 60’s」など往年の名曲を惜しげなく披露、アコースティックギターを中心にした柔らかなサウンドが、彼女の澄んだ歌声がホール全体に響き渡った。
特に、「Hippies In The 60’s」はアンブラグドならではの展開で、ボイスパーカッションによってドラム隊を作り上げアコースティクなセットでありながらグルーブ感を出したパフォーマンスでオーディエンスを魅了した
終盤では「All ’Bout The Money」や「How Crazy Are You?」といったメイヤのキャリアを象徴する代表曲を披露。バンドアレンジとは異なり、シンプルなギターとメイヤの歌声だけで構成されたアコースティックバージョンは、メイヤのボーカリストとしての実力を改めて感じさせるものだった。「All ’Bout The Money」ではファンをステージに上げて一緒に歌い、「How Crazy Are You?」では、客席全体に呼びかけサビ部分をシングアロングさせたりするなど、オーディエンスを巻き込んで一緒に空間を作り上げる姿勢に感銘を受けた。

“Country Roads”日本語カバーで涙のフィナーレ
ライブのラストを飾ったのは、まさかの選曲。
スタジオジブリ『耳をすませば』の劇中歌として日本でも愛される
ジョン・デンバーの名曲「Take Me Home, Country Roads」。
しかも、メイヤはこの曲を日本語でカバーした。
メイヤはこの曲を過去にカバーアルバムの一曲としてリリースしており、
日本との深いつながりを感じさせる選曲でもあった。
そして、最後の一音がホールに響いた瞬間、
会場からは大きな拍手と「ありがとう!」の声が上がった。


SWEDISH POP CARNIVAL2025 メイヤ セットリストについて
今回のステージは、派手な演出も、大きな音もなかった。
けれども、その静けさこそがメイヤの魅力を最大限に引き出していた。
ギター本と歌声だけでオーディエンスを惹きつける圧倒的な表現力。
そして、言葉の壁を越えて伝わるあたたかさ。
『SWEDISH POP CARNIVAL in TOKYO 2025』の幕開けを飾ったこのアコースティックライブは、まさに“北欧の風”そのもの。メイヤの音楽が今も色褪せず、人々の心を優しく包み込むことを証明した夜だった。
SWEDISH POP CARNIVAL 出演アーティストのセットリストを記載したライブレポートは近日中に公開予定。。COMMING SOON!!




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