SWEDISH POP CARNIVAL2025の感想と体験レポート

Festival

スウェディッシュ・ポップ・カーニバル2025 体験レポート

メイヤ、クラウドベリー・ジャム、カーディガンズが魅せた“北欧ポップ黄金期”の奇跡の一夜

スウェディッシュ・ポップを象徴するアーティストたちが一堂に集うフェスティバル「スウェディッシュ・ポップ・カーニバル2025」が無事閉幕となった。The Cardigans(カーディガンズ)、Cloudberry Jam(クラウドベリー・ジャム)、そしてMeja(メイヤ)が出演し、北欧の爽やかなメロディと美しいハーモニーが響き渡るまさに“奇跡の一夜”を体験できるフェスティバルとなった。

カーディガンズ、クラウドベリー・ジャム、メイヤ。いずれのアクトも完成度の高いパフォーマンスを披露。フェスあるあるの特定のアーティストやヘッドライナー目当てに来場、それ以外は興味なしというよりも、出演アーティスト全員のステージを心から楽しむオーディエンスが多く、会場全体があの懐かしい北欧ミュージックを楽しんでいる印象的だった。

セットリストもまさにフェスの名を体現する構成で、スウェディッシュ・ポップ黄金期を代表する名曲の数々が並び、どのステージもベストヒットショーと言って過言でない隙のないセットだった。懐かしさと新鮮さが交差する、北欧ポップの魅力を再確認できる最高の夜となった。
SWEDISH POP CARNIVAL2025の感想と体験レポートDJPLUM

Meja(メイヤ)|静寂から始まる北欧の風

SWEDISH POP CARNIVAL2025 Meja(メイヤ)セットリスト

・Rainbow
・Welcome To The FanClub of Love
・Lay Me Down
・Daniella’s Eyes
・I’m Missing You
・Hippies In The 60’s
・All’Bout the Money
・How Crazy Are You??
・Take Me Home, Country Roads(ジョン・デンバー

オープニングアクトを務めたのは、スウェーデンの歌姫メイヤ。シンプルなステージセットを前に、「静かな幕開け」ともいえるアコースティックセットでライブがスタート。

アコギ主体のサウンドと、彼女の透明感あるボーカルが心地よく響く。「Rainbow」「Lay Me Down」「All ’Bout The Money」「How Crazy Are You?」といった名曲を立て続けに披露。

ラストは、ジブリ映画『耳をすませば』の劇中歌としても知られる「Take Me Home, Country Roads」を日本語でカバー。
優しく包み込むような歌声で観客を魅了し、会場は感動の空気に包まれた。スウェディッシュ・ポップ・カーニバルにふさわしい穏やかな幕開けだった。
Meja(メイヤ) DJPLUMADVENTURETIMES

スウェディッシュ・ポップ・カーニバル2025、Mejaを見た
スウェディッシュ・ポップ・カーニバル2025にメイヤが登場。アコースティックセットで名曲を披露し、心温まるステージで観客を魅了

Cloudberry Jam(クラウドベリー・ジャム)|多彩なジャンルと圧巻のグルーヴで観る者を魅了したベストアクト

SWEDISH POP CARNIVAL2025 Cloudberry Jam(クラウドベリー・ジャム)セットリスト

・Going Further
・Roll the Dice
・Another Moment Follows
・Walking In My Sleep
・Clichés
・Summer is over
・This And That
・Day After Day
・Come Back and Stay
・Everything You Are
・Your Love
・Nothing to Declare
・Elevator

続いて登場したのは、20年ぶりの来日となったクラウドベリー・ジャム。今回のフェスで“最大の掘り出し物”といえる存在だった。

Going Further」で勢いよくライブがスタート。
序盤、ベースのアンプにトラブルが発生するも、軽快なMCで笑い飛ばしながら会場を温めてみせる。

Nothing to Declare」「Another Moment Follows」「Elevator」といった代表曲に加え、新曲「Summer Is Over」を披露すると、会場の熱気は最高潮に。

ロックにジャズやソウルの要素を織り交ぜ、ハウスのようなグルーヴを感じさせる多彩なサウンドは今なお新鮮。セットリストは初期3作を中心に構成されるも、新旧織り交ぜたベストヒットショーのような完成度だった。

次回の来日では、ホーンセクションを加えたフルセットでのライブにも期待したい。個人的には、ベストアクトと呼ぶにふさわしいパフォーマンスだった。

Cloudberry Jam DJPLUMADVENTURETIMES

SWEDISH POP CARNIVALでクラウドベリー・ジャムを見た
スウェディッシュ・ポップ・カーニバル2025でCloudberry Jamを見た。北欧ポップの原点が再び東京に鳴り響いた。

The Cardigans(カーディガンズ)|ヘッドライナーが魅せたのは北欧ポップの魔法

SWEDISH POP CARNIVAL2025 The Cardigans(カーディガンズ)セットリスト

・Your New Cuckoo
・Hey! Get Out of My Way 
・Daddy’s Car
・Sick & Tired
・Gordon’s Gardenparty
・Traveling With Charley
・And Then You Kissed Me
・For What it’s Worth
・Erase /Rewind
・Happy Meal II
・Beautiful One
・Communication
・Iron Man
・Lovefool
・Rise & Shine
・I Need Some Fine Wine and You, You Need To Be Nicer
・Carnival
・My favorite Game

そしてラストを飾ったのは、12年ぶりに日本のステージに立つカーディガンズ。おとぎ話のような小鳥のさえずりが流れるSEに、観客の胸が高鳴る。

メンバー全員がグリーンの衣装で登場し、
ピーターパンを思わせるファンタジックなステージが展開。フロントウーマンのニーナ・パーションが姿を現すと、会場は大歓声に包まれた。

Your New Cuckoo」でライブが幕を開け、「Hey! Get Out Of My Way」の柔らかなグルーヴ、ライブ仕様にアレンジされた「Sick & Tired」、哀愁漂うハーモニカが印象的な「For What It’s Worth」と続く。

中盤には「Erase / Rewind」「Beautiful One」「Communication」が披露され、
空気がしっとりとエモーショナルな空間に包まれる。

そして、ゆったりと歌声を聴かせるように繰り出されたのはスウェディッシュアンセム「Lovefool」。1サビを歌い終えると照明が一気に照らされ、緩急をつけたアレンジで会場は歓喜の渦へ。緊張と解放が交錯する構成はまさにフェスのハイライト。会場内に溢れ出した多幸感を継承する形で「Rise & Shine」へ、北欧の風を感じさせる美しいサウンドが響き渡り、本編を完璧に締めくくった。

アンコールでは、「Carnival」で会場が一体となり、
ラストの「My Favourite Game」でロック全開のエネルギーを爆発。ニーナのカリスマ性とバンドの華やかさが融合した、圧巻のフィナーレだった。
The Cardigans(カーディガンズ) DJPLUMADVENTURETIMES

SWEDISH POP CARNIVAL 2025で、カーディガンズを見た
スウェディッシュ・ポップ・カーニバル2025で12年ぶりに来日したカーディガンズ。北欧の風を感じる感動のステージをレポート。

スウェディッシュ・ポップ・カーニバル2025 ダイジェスト/ハイライト DJPLUMADVENTURETIMES

北欧ポップが蘇った奇跡の一夜

全アクトがベストヒットを惜しみなく披露し、
まるで“スウェディッシュ・ポップ黄金期”を凝縮したような一夜。
メイヤの温もり、クラウドベリー・ジャムのグルーヴ、カーディガンズの魔法。
それぞれが異なる個性を持ちながら、共通して感じられたのは“北欧ポップの永遠性”だった。

SWEDISH POP CARNIVAL 2025は、音楽が時代を超えて心を動かすことを改めて教えてくれた、そして北欧ポップの黄金期が一夜にして蘇った奇跡のフェスティバルだった。
SWEDISH POP CARNIVAL2025の感想 DJPLUM

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