Ye(Kanye West)『BULLY』アルバムレビュー

ヒップホップ/R&Bシーンに君臨し続ける
Ye(カニエ・ウェスト)が、
通算12作目となる最新アルバム『BULLY』をリリース。
東京で制作された本作は、
Ye自身による完全セルフプロデュース作品であり、
新たなリスタートを提示する一枚となっている。
カニエ・ウェスト、新作『BULLY』とはなんだったのか?

本作『BULLY』は、制作拠点を東京に置きながら構築された作品。
カバーアートには森山大道のモノクロ写真を採用し、視覚的にも“削ぎ落とされた世界観”を提示している。
さらに、インディペンデントレーベル「gamma.」との契約により、
メジャーの枠に縛られない自由な制作環境が実現。
結果として、より実験的で、生々しい音像が生まれている。
Ye – BULLYはCD版とストリーミング版で収録曲が異なることが明らかに
『BULLY』の大きな特徴のひとつが、フォーマットによって収録曲が異なる点。
CD版には
・Mission Control
・Losing Your Mind
が収録されている一方、ストリーミング版ではこれらがカットされ、代わりにTravis Scottを招いたMVが話題となったアンセムFATHERやPUNCH DRUNKやMAMA’S FAVORITEなどの本作を象徴する名曲が入っていない。

Ye(カニエ・ウエスト)- BULLY ディスクレビュー感想
トークボックスやサンプリングを多用したトラックが印象的で、
収録曲のクオリティはどれも非常に高い。アルバム全体に良曲が散りばめられており、最後まで飽きずに聴き通せる完成度の高さはさすがだ。
中でも、Travis Scottを迎えた「FATHER」をはじめ、「ALL THE LOVE」「PUNCH DRUNK」「BULLY」「WHITE LINES」は、カニエファンなら必ず押さえておきたい楽曲。
「FATHER(feat. Travis Scott)」は、
トラヴィスとの相性がバッチリでアグレッシブなベースラインが印象的なアンセム。
「ALL THE LOVE」や「PUNCH DRUNK」は、
Yeらしいサンプリングセンスとトークボックスが炸裂。耳を奪われるような展開が印象的だ。
タイトル曲「BULLY」は、重厚なビートとメッセージ性が融合した中心的存在。
もちろん後半の「LAST BREATH」やアルバムの中核を支える「MAMA’S FAVORITE」ななどを含め、アルバム全体に隙がない構成となっている。
難解なのにキャッチーという“矛盾”
『BULLY』は一聴では理解しきれないほど、
多くのネタやサウンドが仕込まれている。
しかし同時に、メロディは非常にキャッチーでアルバムを通して聴ける作品に。
“難解さとポップさの共存”こそ、Yeの真骨頂だろう。
聴けば聴くほど新しい発見があり、
自然とリピートしてしまう構造になっている。
CD版Ye – BULLY収録曲
・Preacher Man
・Beauty and the Beast
・Last Breath
・White Lines
・I Can’t Wait
・Bully
・All The Love
・This One Here
・Highs and Lows
・Mission Control
・Circles
・Damn
・Losing Your Mind
ストリーミング版Ye – BULLY収録曲
・KING
・THIS A MUST
・FATHER(feat. Travis Scott)
・ALL THE LOVE(feat. Andre Troutman)
・PUNCH DRUNK
・WHATEVER WORKS
・MAMA’S FAVORITE
・SISTERS AND BROTHERS
・BULLY(feat. CeeLo Green)
・HIGHS AND LOWS
・I CAN’T WAIT
・WHITE LINES(feat. Andre Troutman)
・CIRCLES
・PREACHER MAN
・BEAUTY AND THE BEAST
・DAMN
・LAST BREATH(feat. Peso Pluma)
・THIS ONE HERE



コメント