フジロック2025最終日、Little Simzが生バンドとスキルフルなラップで魅了。新作『Lotus』を提げた圧巻のステージ
フジロック2025 最終日のグリーンステージに現れたLittle Simz(リトル・シムズ)は、新作『Lotus』を携えて、これまでとは一線を画すライブパフォーマンスを見せつけた。それは、ヒップホップという枠を超え、ネオソウル、ジャズ、アフログルーヴ、そしてバンド編成によるセットを武器に“音楽の総合芸術”として昇華されたステージだったのだ。

新作『Lotus』を引っ提げて、さらなる高みへ
前回の来日時は、神田スクエアライブやODD BRICK FEST。今回のフジロックでは更なる高みを魅せたセットリストとステージパフォーマンスであった。
ケンドリック・ラマーの再来?UKラップのホープ・リトルシムズ、ヒップホップを超えた“衝撃のステージ”を展開
その圧倒的なライブ力に、サマソニ2023 マリンステージ ケンドリック・ラマーのエンターテイメントで芸術的なステージを思い出した人も少なくないはず。ラップスキルだけでなく、構成力・演出・演奏のすべてがハイレベル。リズムで押し切るパワーと、静かに沁み入る感性の共存が、この日のLittle Simzのステージには確かにあった。

『Lotus』収録曲が過去作をアップデートさせたセットリスト構成
セットリストには「Thief」「Flood」「Lion」といったライブ映えするナンバーを軸に、『Lotus』の新曲が混ざることで、「Sometimes I Might Be Introvert」収録曲がより深く聴こえる構成となっていた。ダレることなく、多様性と緩急を絶妙に織り交ぜたライブ展開は見事だった。
力が抜けるような美しいCleo Solの歌声が印象的な「Selffish」ではネオソウルを主体としたソウルフルでスキルフルなラップを披露し、「Young」ではカッティングギターと怒涛のドラムが炸裂するロックフェスらしいアレンジ、リトルシムズの楽曲では珍しいヒップホップ色全開のうねるベースとトラップビートがステージを支配する「Venom」。そしてラストの「Gorilla」では、グルーヴィーな高揚感が最高潮に達し華やかにフィナーレ。JazzやR&Bリスナーにも刺さるソウルフルでチルイトラックに、ラッパーとしての鋭さが共存する。

フジロック2025 グリーンステージでは好感溢れるリトルシムズの人柄に惹きつけられることに
印象的だったのは、楽曲の合間に何度も挟まれる感謝の言葉とコチラに向けられる笑顔。ラッパーらしからぬ低姿勢のアティチュードでオーディエンス一人ひとりへに感謝を表すMCに、ただただ好感が湧いた。




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