スウェディッシュポップカーニバル2025開催記念|スウェディッシュポップと渋谷系の関係を紐解く
スウェディッシュポップが渋谷を席巻した90年代
2025年10月13日、東京ガーデンシアターで開催される「スウェディッシュポップカーニバル2025」。出演するのは、90年代スウェディッシュポップ黄金期を代表するカーディガンズ(The Cardigans)、クラウドベリー・ジャム(Cloudberry Jam)、そしてメイヤ(Meja)。
今回のフェスは、90年代から2000年代初頭にかけて日本の音楽ファンを虜にした“スウェディッシュポップ・ブーム”を再び体験できる貴重な機会だ。そしてこのブームの裏には、日本独自の音楽ムーブメント「渋谷系」との深いつながりがある。

スウェディッシュポップとは?
スウェディッシュポップは、1990年代に世界的に注目を集めた北欧発の音楽ジャンル。
アコースティックでレトロなロックサウンドに、どこかメランコリックなメロディ。
そこにポップでキャッチーな感覚が融合し、独自の世界観を築き上げた。
プロデューサーのトーレ・ヨハンソンを中心に、
The Cardigans(カーディガンズ)
Cloudberry Jam(クラウドベリー・ジャム)
Meja(メイヤ)
といったアーティストたちが世界的な成功を収めた。
日本ではカーディガンズの「Lovefool」「Carnival」がCMソングとして大ヒットし、
スウェーデン産ポップ=“おしゃれで洗練された音楽”という印象を決定づけた。

渋谷系とは?
「渋谷系」は、1990年代の東京・渋谷を中心に生まれた音楽ムーブメント。
フリッパーズ・ギター、ピチカート・ファイヴ、カジヒデキなどが代表的で、
洋楽的センスを日本流に昇華したスタイリッシュなポップスが特徴だ。
フランスのシャンソン、アメリカのソウル、イギリスのギターポップなど、
海外音楽を再構築する感覚が時代の空気をとらえ、
“おしゃれなカルチャーの象徴”として渋谷を中心に広がった。

スウェディッシュポップと渋谷系の関係性
スウェディッシュポップと渋谷系は、音楽的にも文化的にも多くの共通点を持っていた。
① サウンドの親和性
トーレ・ヨハンソンが手がけたアコースティックでメロウなポップサウンドは、
渋谷系が持つ“洋楽志向の柔らかいポップ感”と完璧にマッチ。
そのため、渋谷のCDショップやJ-WAVEなどで強くプッシュされ、
“北欧の渋谷系”として人気を博した。
② 原田知世とのコラボレーション
トーレ・ヨハンソンは日本人アーティスト原田知世の作品を手がけ、
スウェーデンと渋谷カルチャーを実際に結びつけた人物でもある。
最高傑作と言われる『I could be free』は、両国のポップミュージックはさらに密接な関係を築いていった。
③ カーディガンズとクラウドベリー・ジャムの成功
カーディガンズは「Lovefool」「Carnivall」といった
スウェディッシュポップを象徴する楽曲で大ブレイクを果たすことで北欧の音楽を広め
クラウドベリー・ジャムの日本盤『The Art Of Being Cool』は、
渋谷系リスナーの心を掴み、5万枚以上のセールスを記録。
ブラックミュージックやテクノの要素を柔軟に取り入れたサウンドは、
渋谷の街で流れる音そのものだった。
渋谷系で愛されたスウェーデンの3組
The Cardigans(カーディガンズ)
「Lovefool」や「Carnival」などのヒットで日本でも大旋風を引き起こした。
特に、「Lovefool」はジャスティンビーバーやドージャキャットの楽曲で引用されるなど
幅広いアーティストに影響を与えた。また、当時は、渋谷タワレコやHMVでは常に特設コーナーが組まるほど、“北欧発のポップアイコン”としてカーディガンズは絶大な人気を誇っていた。

Cloudberry Jam(クラウドベリー・ジャム)
カーディガンズと同じくして、渋谷系に影響を与えたを象徴するスウェディッシュポップバンド。ジャズ、ソウル、ロックを軽やかにブレンドした多様なスタイルで、
渋谷系を好むファンだけではなく幅広い層を魅了した。

Meja(メイヤ)
「How Crazy Are You」「All ’Bout The Money」など、
爽やかで都会的なポップスで一躍脚光を浴びた女性シンガー。
当時の渋谷のカフェやセレクトショップでは彼女の楽曲が頻繁に流れていた。
スウェディッシュポップカーニバル2025で再び蘇る90’sの空気
そして今年開催される「スウェディッシュポップカーニバル2025」は、
この“渋谷系×スウェディッシュポップ”の黄金期を体感できる夢のフェス。
📍東京公演:10月13日(月・祝)東京ガーデンシアター
📍大阪公演:10月14日(火)なんばHatch
カーディガンズ、クラウドベリー・ジャム、メイヤの奇跡の共演が実現。
「この機会を逃したらもう二度と見られないかもしれない」と言われるほどのプレミアム公演だ。

“渋谷の街にスウェディッシュポップが鳴り響いた時代”にもどろう
スウェディッシュポップと渋谷系。どちらも“おしゃれ”や“洗練”という言葉を象徴するカルチャームーブメントだった。

2025年、スウェディッシュポップカーニバルは、
あの時代の煌めきと音楽の自由さを再び思い出させてくれるだろう。
🔗 スウェディッシュポップカーニバルチケット情報はこちら:公式サイト



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